新型コロナウイルスの影響で、学校に行けず、オンラインで授業を受ける機会が増えました。オンラインで授業を受けられない子どもたちは、自習せざるを得ませんが、自己管理能力がない大人が多いのに、子どもたちに自ら進んで勉強させるのはひと苦労です。
子どもたちが進んで勉強するには、どうすればいいのか。そこで、『図解版ずるい暗記術』から、夏休み期間中に、遅れた勉強を取り戻すためにも、自己管理能力、モチベーション、やる気、集中力を上げるために必要な7ステップを新たに紹介します。子ども向けにシフトした内容ですが、大人でも十分使えるもの。先行き不透明な未来に気落ちするのではなく、今できることを精いっぱいやりましょう!
モチベーションをあげるには、RPGのようなゲーム感覚で達成感を得ていくことです。今回は、ステップ4=レベル30の状態。さあ、「仮想ライバル」と戦いましょう。

【ずるい自習術ACT04】自分を鼓舞してくれるライバルをイメージするPhoto: Adobe Stock

試験勉強にこそライバルが必要

 あらゆるヒーロー物語には、ライバルがつきものです。漫画『NARUTO-ナルト-』でいえば、主人公ナルトにはサスケというライバルがいますし、『ドラゴンボール』では主人公の孫悟空をライバル視しているベジータがいます。

 勉強でもスポーツでも、一人で戦っていると、自分がはたしてどのくらいできているのか、どのレベルにいるのか、わからなくなってしまうことが多いものです。しかしライバルがいれば、相手の実力が自分にとっての物差しになります。

 また、「こいつには負けたくない」と、やる気がわいてきます。「あいつが頑張っているから俺も頑張ろう!」という仲間意識も芽生え、互いに切磋琢磨していくことで、実力以上の力を発揮できることもあります。孤独に陥りがちな試験勉強においてこそ、ライバルの存在は大きいのです。

【ずるい自習術ACT04】自分を鼓舞してくれるライバルをイメージする

ライバルをイメージし戦いを思い描く

 さあ、このゲームの主人公のあなたも、ライバルをつくりましょう。同じ試験を受ける友達でもいいですし、憧れる先輩や師匠でもいいです。現実にいなければ、漫画の登場人物でも、仮想でもかまいません。「イメージする」ことは、勉強法において大切なことです。インターネットの普及などにより、想像する力が欠如している子どもが増えているといわれていますが、この「なりきり主人公」には、想像力が不可欠です。

 妄想するくらいのつもりでライバルとの戦いを思い描き、この勉強というワールドに深く入り込んでみてください。

【ずるい自習術ACT04】自分を鼓舞してくれるライバルをイメージする