新型コロナウイルスの影響で、学校に行けず、オンラインで授業を受ける機会が増えました。オンラインで授業を受けられない子どもたちは、自習せざるを得ませんが、自己管理能力がない大人が多いのに、子どもたちに自ら進んで勉強させるのはひと苦労です。
子どもたちが進んで勉強するには、どうすればいいのか。そこで、『図解版ずるい暗記術』から、夏休み期間中に、遅れた勉強を取り戻すためにも、自己管理能力、モチベーション、やる気、集中力を上げるために必要な7ステップを新たに紹介します。子ども向けにシフトした内容ですが、大人でも十分使えるもの。先行き不透明な未来に気落ちするのではなく、今できることを精いっぱいやりましょう!
モチベーションをあげるには、RPGのようなゲーム感覚で達成感を得ていくことです。今回は、ステップ1=レベル0の状態。さあ、最初にすることは何でしょうか。

【ずるい自習術ACT01】「できない主人公」になりきるPhoto: Adobe Stock

「できない自分」を最初に認める

 まず、ズバリ、「自分はできないのだ」と認めてください。戸惑う人がいるかもしれません。「できないことを認められない、できないことは恥ずかしい」と感じている人も多いでしょう。しかし、「自分はできない」ということを知ることからスタートするのが重要です。

 最初から「できる」と思ってしまうと、うまくいかないと絶望したり、あきらめてしまったりします。でも、できないことを大前提にしておけば、それほどショックを受けることはありません。自分ができないことを知るというのは、心にダメージを負わない大切な準備でもあるのです。

 また、できないことを認めると、できたときに「意外と簡単」「もっとできるかもしれない」と、できる喜びが倍増します。この際プライドを捨てて、マイナスからのスタートくらいの気持ちで始めましょう。

【ずるい自習術ACT01】「できない主人公」になりきる

主人公になりきりゲームを始めよう

 さて、ゲームの画面を頭に思い浮かべてください。あなたは、このゲームの「できない主人公」、ダメダメな主人公です。ゲームのゴールは、今、取り組んでいる目標の達成。「まだこの敵(問題)を倒すには早いかな」「もう少し修行(勉強)してから次に進もう」などと、ゲームの主人公になりきって、勉強を進めていきます。

 頭の中で思い描くことで、ゴールまでのどのあたりの地点にいるのか、自分のレベルもつかみやすくなります。マイナスだったのが、ゼロになり、1になりと少しずつレベルが上がっていくと楽しく、モチベーションも断然アップします!

【ずるい自習術ACT01】「できない主人公」になりきる