CIA式 極秘心理術  告知情報
ジェイソン・ハンソン
元CIA諜報員でセキュリティのスペシャリスト
CIAですばらしい実績を残した諜報員におくられるExceptional Performance Awardを約10年の在職中に2回受賞した。現在は起業家のビジネス拡大をサポートするマーケティング会社と、サバイバル会社Spy Escape and Evasionの経営者として活躍中。後者では政治家や著名人へのセキュリティサービスの提供、市民への護身術トレーニング、サバイバルグッズ販売などを展開している。著書に『Survive Like a Spy』(未邦訳)、『状況認識力UPがあなたを守る』(パンローリング)がある。ユタ州のシーダー・シティーに家族と暮らしている。
栗木さつき
翻訳家
慶應義塾大学経済学部卒業。訳書に『100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル』『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』『SINGLE TASK 一点集中術ーー「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』(ともにダイヤモンド社)、『元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法』(大和書房)、『WHYから始めよ! 』(日本経済新聞出版)、『奇妙な死刑囚』(海と月社)などがある。

「スパイスキル」は「最高のビジネススキル」ーはじめにより

 諜報員は、訓練初日から「世界一のセールスパーソン」になる方法を叩き込まれる。ただし、いわゆる商品を売るわけではない。売ろうとしているのは「国家に対する裏切り」だ。この商談成立に失敗すれば、諜報員は殺害されたり、異国の刑務所で余生を送る末路をたどりかねない。

 国家を裏切ったことが発覚すれば、反逆罪に問われる。それを相手に売りつけようというのだから一筋縄ではいかない。おまけに反逆が発覚すれば、当人は容赦のない懲罰を受ける。

 しかし諜報員は、そのリスクを冒すように仕向ける特別な訓練を受ける。おまけに相手には、自分の意志でそうしたと思わせるのだ。

 諜報員は訓練を受け、次のような能力を身に付ける。

どれほど奇妙で突拍子もない要請をしようと、きわめて短期のうちに、相手に応じさせる自信をもつ。
心から信頼できる友だちのように思わせる。秘密、心配事、胸の奥底にある恐怖心などを打ち明けられる、心の拠り所のように思わせる。
ターゲットのふるまいをさりげなく真似て、同じことに関心をもっているように思わせる。
共感し、ターゲットのことを心から案じているように思わせ、信頼を獲得する。
大量の情報を分析し、任務遂行の「役に立つもの」と「足を引っ張るもの」の手がかりを得る。
厳しい鍛錬を続ける。几帳面で、仕事熱心で、献身的。身体をベストの状態にキープする努力を怠らない。
順応性があり、チームに協力する。計画の実行には不測の事態が付き物だが、だからといってミッションを失敗に終わらせることはない。

 本書で指南するノウハウを活用すれば、製品、ブランド、会社、アイディアなど、あなたが売りたいものの売り方を変えられる。「一般の人たち」がもっていないスパイの特質は、自信をもって行動し、反応し、順応する能力だ。

 CIAの諜報員として訓練を受けてきた私の知見はビジネスの世界でも大いに活用できるうえ、みなさんの日々の生活も改善できると確信している。

 これだけはお約束する。巷には「これで自信がもてるようになる!」とか、「自信をもてば、もっと成果をあげられる!」といった謳い文句の自己啓発書があふれている。だが私としては、そうした月並みな本の山に新たな一冊を加えるつもりは毛頭ない。

 本書では、あらゆる諜報員が隠しもっている秘密兵器を明かしていく。

 それはほかでもない、諜報員の心得(マインドセット)だ。

 諜報員のマインドセットとは、好感がもてる雰囲気、共感、自信、知性といった多様な特質の組み合わせだ。このマインドセットを獲得すれば、なんでも楽々とこなせるようになる。

 さらに、諜報員のマインドセットにはもうひとつ大きな特徴がある。

「有能なセールスパーソン」として最強の手腕も発揮できるのだ。

 あなたがどんな仕事に就いているにせよ、もっと大きな成果をあげ、その成功を継続させるために、ぜひ本書を活用してもらいたい。

実用的なノウハウが満載!

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はじめに――「スパイスキル」は「最高のビジネススキル」
序章 世界最強のビジネスマンになる
・スパイが100%の自信をもつ理由
・感情を自由自在にコントロールする方法…
【第1部】スパイはこうして相手の心をつかむ
第1章 狙いを定める――ターゲットの心を読み、近づく

・ターゲットを絞り込む
・スパイはけっして「ケイジング」をやめない…
第2章 評価する――情報をすばやく引き出し、見きわめる
・スパイの奥の手「聞き出す技術」
・大富豪の心をつかんだ「砂時計会話術」の活用例…
第3章 人間関係を築く――戦略的協力関係のパワー
・「マッチング」と「ミラーリング」で信頼を勝ちとる
・「学習スタイル」の知識を活かした交渉術…
第4章 勧誘する――タイミングを逃さない
・ターゲットから思いどおりの言葉を引きだす
・「魔法の瞬間」を見抜く3ステップ…
第5章 生産性を最大化する人間関係のつくり方
・「引き継ぎ」は信頼を得るチャンス
・迷惑な顧客との関係を断つ5ステップ…
第6章 マーケティング・キャンペーンを成功させる
・タイミングを「最高の顧客」に変える
・信頼関係を築く――私がマクドナルドの便器の水を飲んだ理由…
【第2部】スパイが駆使する「究極の判断力」
第7章 ぜったいに裏切られない関係をつくる

・職場で忠誠心を引きだす方法
・互いを認め、評価することで生まれるもの…
第8章 だれよりも最高の準備をする
・「チェックリスト」の絶大な効果
・事後レポートの効果的な書き方…
第9章 みずから学ぶ姿勢を身に着ける
・有毒なエゴが成否を分ける
・エゴに害されないための4つのポイント…
第10章 的確な状況判断をする技術
・ビジネスを飛躍させるシンプルな戦術
・照準から外れろ――問題が生じたら、即座になにをすべきか…
第11章 「無駄」は徹底的に排除する
・本当に必要なものを源泉する方法
・余計なものは「贅沢品」ではなく「重荷」…
第12章 超一流のスパイがもつ「誠実」という武器
・鉄則①質問をした直後の3~5秒で評価せよ
・鉄則②うなずきはウソをつかない
・鉄則③空間の描写、感情の説明、短縮形の有無に着目する
・鉄則④「つなぎ言葉」は要注意…

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