電気自動車(EV)メーカーの米テスラは創業17年にして初めて、4四半期連続の黒字を達成した。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はこの快挙によって、完全EVの時代を導くことができるとの主張を強めることは間違いない。テスラは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)やリセッション(景気後退)の長期化リスク、一部アナリストの赤字予想をいずれもはね返し、4-6月期(第2四半期)に1億0400万ドルの利益をたたき出した。温暖化ガスの排出枠(クレジット)売却が寄与した。同社が22日発表した株式報酬を除く調整後ベースの1株損益は2.18ドルの黒字となった。ファクトセットがまとめたアナリスト予想は決算発表当日の段階で0.02ドルの赤字と、20日時点で予想された0.14ドルの赤字から縮小していた。5月時点では、はるかに大幅な赤字が予想されていた。