また時代とともに屋根の部分も進化してきた。ソフトトップと呼ばれるキャンバス地の幌タイプをはじめ、近年は電動格納式のハードトップを備えたモデルもある。複雑な機構が必要で重量もコストもかさむデメリットもあるが、ルーフを閉めてしまえばクーペのような静粛性が得られることやイタズラや盗難防止にもなるメリットもあって、ハードトップを採用するモデルも増えてきた。

 オープンカーの主たるマーケットは、大雑把にいえばアメリカとヨーロッパだ。特に降雨量の少ないアメリカ西海岸ではオープンカーが生活に根付いており、逆に冬季の日照時間が短いヨーロッパでは、日光浴は大切な生活習慣となっているためオープンカーの需要が高い。

 一方で高温多湿、梅雨があってバカンスのない日本においてオープンカーは、一部のスポーツカーを除いて日陰者の存在だ。日本には9つもの自動車メーカーがあるのに、2020年6月現在、新車で買える国産オープンカーは、レクサスLCコンバーチブルとマツダロードスター、それから2種類の軽自動車、ホンダS660とダイハツコペン(OEMでトヨタブランドもあり)しかない。

新車で買える国産(+α)オープンカー

レクサスLCコンバーチブル
2020年7月に登場したレクサスLCのオープンバージョンとなるLCコンバーチブル。ソフトトップを備え、5リッターV8NAに10ATが組み合わせられた