予算はなるべく抑えつつ、しかも人気のSUVの中からクルマ選びをしたい。そんなことを考える人は多いはずだ。しかし、人気故に車種の選択肢は広く、さらにそこからグレードも選ばないといけないとなると、それは決して簡単な話ではない。ではプロならどんなクルマを奨めるのか。それを毎回提案していきたい。第四回は人気の2台、「スバル フォレスター」と「マツダ CX-5」である。
まずは「スバル フォレスター」から。
スバル フォレスター
フォレスターはベーシックグレードでも十分
そもそもフォレスターは、インプレッサをベースにしたSUVデザインのモデルとしてスタートした。当初はステーションワゴンテイストを色濃く残していたが、世代を経るごとに全高を増し、SUVらしさ、すなわち力強さを手に入れたことで今ではスバルのSUVラインナップでもっともオフ指向が強いポジションに位置づけられている。
現行型フォレスターは2018年にデビューした5世代目で、2016年に発売された現行型インプレッサから採用されているSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用したモデルだ。乗り心地、ハンドリング、そして4WDの安定性、どれをピックアップしても、アッパークラス感を手に入れており、単なるフルモデルチェンジとは思えぬほどの進化を遂げている。
ちなみに、前回紹介したXVも、同じSGPを採用しているが、あちらはデザインからお分かりのとおり、カジュアル感を全面に打ち出したSUVモデルとなっている。