中国国有企業によるカナダ北極圏の金鉱買収が引き金となり、カナダでは中国が航路や資源の戦略的重要度が高まっている地域でプレゼンスを拡大していることへの警戒感が強まっている。カナダの野党や元政府高官らはトルドー政権に対し、中国国有の産金大手である山東黄金鉱業による自国の産金会社TMACリソーシズ買収を阻止するよう求めている。TMACは北極圏の約120マイル(約190キロ)北方で操業している。トルドー政権はこの買収合意についてなお検討しているが、政権メンバーらは沈黙を貫いている。野党側は、買収を阻止し、戦略的鉱物に対する中国支配の広がりを減速させるべきだと主張。また、中国が北極圏でこれ以上資産を購入するのを阻止したいとも考えている。米国の軍や外交当局者らは、中国が南シナ海のように北極圏でのプレゼンスを主張する可能性があると警鐘を鳴らす。
中国による北極圏の金鉱買収、カナダで反発噴出
世界の大国が北極圏で覇権を争う中、野党や元政府高官は買収阻止は国益だと主張
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