厳しい経済の混乱状況の中でも、マクドナルドの「黄金のM型アーチ」はまだ健在だ。外食産業全体が過酷な第2四半期を耐え忍んだ。世界最大手も例外ではない。米マクドナルドが28日発表した第2四半期決算は、売上高が前年同期比30%減の37億ドル(約3900億円)、調整後の1株当たり利益は同68%減の0.66ドルだった。売上高は市場予想を上回ったものの、収益性は予想を下回った。ただ、28日午前の取引では、表面下に多くの明るい材料が見られたため、株価は小幅下落にとどまった。マクドナルドは第2四半期が進むにつれ、既存店売上高が着実に改善したと発表した。米国の既存店売上高は6月に2.3%減少したが、7月はプラスに転じている。4月時点では19%減だった。客数はまだ大幅減だが、家族客の注文が増加したことから、平均客単価は上がっている。米国外の市場での売り上げは国内より悪いが、同四半期の中で改善がみられた。