安全対策は、非常に大事なトピックです。問題のある行動を取ったユーザーはAIを使って認知し、直接アラートを出しています。また、不審なユーザーを発見した場合、ユーザーが通告・通報することもできます。そして、通報があったにもかかわらず改善が見られなかった場合、アプリから追放するという措置を取ることもあります。

――他国と比較して、日本のユーザー特性はありますか。

 日本人は、自己表現が得意ではない人が多いです。プロフィールに自分の顔写真すら載せない。そこで、日本のユーザーに向けて、「趣味」など自分の嗜好性を入力できる項目を設けました。質問に答えるだけで自分の要素を出すことができるので、自分からなかなか発信できない日本人のシャイさを、この機能でカバーしています。

――Tinderは、婚活というよりも出会いそのものを意識した設計になっていると感じます。ほかのマッチングサービスとの差別化はどのように行っていますか。

世界有数の人気マッチングアプリ
世界有数の人気マッチングアプリ。マッチ成立件数は430億回以上、一週間のデート数は150万件におよぶ 写真提供:Tinder

 Tinderが凄くユニークなのは、「長続きしなくてもいい」という前提で使われていることです。永遠に続くお付き合い、結婚を見据えたお付き合いじゃなくてもOK。さらに言えば、恋愛だけに限らず、人と人とのつながり全てを提供しています。

 Z世代も、結婚そのものにそんなにこだわっていない人が多い。まずは、Tinderを出会いの入り口として使ってみるだけなのです。

――ありがとうございました。最後に今後のビジョンを教えてください。

 TinderのユーザーであるZ世代は、社交をデジタル上でできる世代。つまり、デジタルネイティブではなく、デジタル“ソーシャル”ネイティブなのです。

 今後、デジタル上で出会い、つながり、行動が起こっていく。国境すら関係なくなるかもしれません。Tinderは、そのきっかけを作る場であり続けたいと考えています。