――筆者のジョアンナ・スターンはWSJパーソナルテクノロジー担当コラム二スト ***  昔々、通勤電車や会議室、手荷物ターンテーブルがまだ使われていた時代、テクノロジーの神はわれわれにタブレット端末と間違えそうなくらい大きなスマートフォンを授けた。  そうした「ファブレット」と呼ばれるスマホは、移動の多い人たちにとってデスクトップ並みの生産性をもたらしてくれる可能性を秘めていた。やがて、唯一の移動は居間からトイレという期間が人類史上最も長い年が訪れ、人々は携帯端末にそれほどの性能が必要なのか疑問を持ち始めた――。