中国の習近平国家主席は、2050年までに中国を「世界のサッカー大国」にすることを目指している。だが、国内プロリーグの現状に目を向けると、夢の実現ははるか先になりそうだ。中国のプロサッカー、スーパーリーグは危機に見舞われている。前年12月13日に昨シーズンを終えて以降、1~3部で構成される国内プロリーグ全64チームのうち13チームが解散に追い込まれた。経営破綻したか、もしくは選手への報酬支払いを怠ったとして監督当局から閉鎖を命じられたためだ。これに新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)というさらなる頭痛の種も加わった。今シーズンは、欧米のサッカーリーグと同じ対策を一部踏襲し、当初予定から5カ月遅れとなる7月25日にようやく開幕にこぎ着けた。