新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による経済的打撃は、米国のミレニアル世代(1981~1996年生まれ)に特に顕著に表れているようだ。この世代は直近の金融危機のさなかに社会に出たが、その経験からまだ立ち直っていなかった。  学生時代の負債を抱え、キャリアの階段でも出遅れている彼らは、2度目の打撃を受けたことで、上の世代ほどの資産を蓄えられない可能性がある。  ジャクリーン・ジメネスさん(34)は、父親のプリント基板設計・加工会社を手伝って約4万5000ドル(約480万円)の年収を得ながら、自力でカリフォルニア州立大学フラトン校を卒業した。