中国の指導者は何十年もの間、外国からの投資と輸出を経済発展の原動力として活用してきた。だが世界が景気後退に陥り、米中関係の緊張が深まる今、習近平国家主席は国内経済への依存度を高めるための大規模な構想を打ち出している。中国政府の関係者によると、海外市場で通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)や人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)への風当たりが強まっていることから、この新戦略は喫緊の課題となっている。習氏は5月以降、政府関係者に対する一連の演説の中で、成長の柱として国内の消費、市場、企業を優先する新戦略「国内大循環」を提唱している。海外からの投資や技術については望ましいことに変わりはないが、より補助的な役割を果たすことになる。
習主席、経済の「国内シフト」急ぐ 海外での逆風引き金
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