米民主・共和両党は12日も新型コロナウイルスに関連した追加景気対策を巡り歩み寄る姿勢を見せていない。連邦予算の失効を避ける合意期限である9月まで交渉が続く可能性もある。ホワイトハウスと民主党の交渉は、州や地方自治体への支援や失業手当といった主要方針や追加対策の総額について、互いに歩み寄る姿勢がないと批判し合う中、7日に決裂した。ドナルド・トランプ大統領は暫定的な支援を提供するため週末、大統領令に署名したものの、交渉再開には至っていない。スティーブン・ムニューシン財務長官は12日、交渉の席に着く可能性について民主党に呼び掛けたものの、ナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)とチャック・シューマー上院院内総務(民主、ニューヨーク州)は共和党が1兆ドル(約106兆円)を大幅に上回る対策に合意しない限り交渉には復帰しないと述べた。