ユーザー数も徐々に増えており、30~40代の働く女性を中心に約30万人に及んでいる(2020年7月末時点)。利用される理由は、「安さ」だけではないようだ。

「お得感に加え、ちょっといいことをする気持ち良さと、新しいお店や商品に出合える喜び。この3つの要素がそろって、みなさんの満足感となっているように感じます」

 拡大傾向にあるTABETEだが、「ブームとして終わらせるのではなく、持続可能な取り組みにすることが大切」というのが川越さんの考えだ。

「TABETEだけで全ての食品ロスがなくなる、とは思っていません。TABETEを使ってみて食品ロスの課題に興味を持ったり、家庭でも食品ロスを減らそうと意識するようになったり、人々の行動が変わることこそ、TABETEの大きな役割。TABETEを入り口のひとつとして、さまざまな環境問題に意識してくれる人が増えたらうれしいですね」

 最近ではTABETEのほかにも、月額制や通販型などさまざまな形態による食品ロス削減サービスが登場している。食品ロス削減に向けて、まずはこうしたサービスを利用し、自分たちにできることから始めてはどうだろうか。

(藤崎雅子/5時から作家塾(R))