新型コロナの影響で
地域の「消滅度」に変化?

 今回、4つの指標(幸福度、満足度、愛着度、定住意欲度)から算出した「持続度」で都道府県をランキング化した結果を見ると、実は昨年までは上位だった大都市圏にある都道府県が軒並み順位を落としていることがわかる。

 例えば、神奈川県は昨年15位だったが32位に、千葉県は昨年21位から40位に、愛知県は昨年3位から17位にまでランクダウンしている。4つの指標からより詳しく見ていくと、神奈川県の定住意欲度は昨年10位から23位に落ちており、千葉県では生活満足度が昨年4位から26位になるなど、その影響が持続度に大きく響く結果となった。

 その一方で、順位を上げているのが、鳥取県、大分県、岩手県といった地方の県だ。鳥取県は昨年44位から11位に、大分県は昨年27位から14位に、岩手県は昨年42位から21位にまでランクアップした。

 なかでも岩手県は愛着度が昨年の72.6点から78.9点へと大きくアップしており、それが持続度での順位上昇につながったようだ。

 鳥取県は今年4月に「鳥取県SDGs推進本部」を設置し、「とっとりSDGs宣言」を行うなど、積極的に持続可能な地域社会づくりを実現する取り組みを行っている。「SDGsへの取り組みの評価が高い都道府県ランキング」でも鳥取県はダントツの1位だった。

 こうした順位の大きな変動について、同調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長はこのように分析する。

「本調査は、新型コロナウイルス感染拡大への懸念が残る6月に実施した。そのため、持続度の結果は、各自治体の感染状況やコロナ対応などに感じる満足度と、それを踏まえた上での定住意欲度、愛着度を反映したものになっている。

 大都市圏では感染があっという間に広がったことで地域への不安が増し、地方では比較的感染が抑えられたことで一定の安心感につながった。コロナは、地域の持続性に対する評価が大きく変化するきっかけになったと言っていいのではないか」

(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)