アップルが「2兆ドル企業」になった。皮肉なことに、それが示すのはアップルには失敗する余裕がほとんどないということだ。19日午前の米株式市場でアップル株は上昇し、時価総額2兆ドル(約210兆円)超えに必要な水準を上回った。終値までその水準を保つことはできなかったものの、同社株は堅調に上値を伸ばしてきた。ファクトセットによると、6月初旬以降は週間上昇率が平均3.5%となっている。新型コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)となる中でも、同社の事業は驚くべき底堅さを示した。新型コロナ感染が最初に広がったのは中国だが、アップルは今もなお、ほとんど中国のみで製造する高価格端末の販売によって売上高の8割以上を稼いでいる。そうした端末の総売上高は、4-6月期(第3四半期)に前年同期比10%増加した。4-6月期決算を発表した7月30日以降、同社株は21%余り急伸している。
アップル「2兆ドル企業」に、もはや失敗の余裕なし
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