米国立衛生研究所(NIH)がニューヨークの小規模な非営利団体(NPO)に対し、巨額の研究助成金を復活させる条件として、研究パートナーである中国の武漢ウイルス研究所から得た情報や資料の提出を求めていたことが明らかになった。武漢ウイルス研はトランプ政権の調査の対象になっている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した7月8日付のNIHの書簡によると、NPOのエコヘルス・アライアンスが助成金復活の条件として提出を求められたものの中には、武漢の研究者らが新型コロナウイルスの遺伝子配列の解明に利用したウイルスサンプルも含まれていた。エコヘルス・アライアンスは、武漢ウイルス研究所(WIV)に対する外部チームによる査察の手配も求められている。NIHの書簡によれば、この査察は、「WIVのスタッフが新型コロナウイルスを2019年12月以前に保有していたのではないかとの疑念への対処に特に注意を払って」研究所の設備と記録を調査するとされた。
武漢ウイルス研の情報、米衛生研がNPOに提出要求
助成金復活の条件として提示
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