米株式市場でSP500種指数が史上最高値を更新した。このことは安値の底にあった3月であれば説明が難しかったかもしれないが、米国が最高値を更新した最初の主要市場となっていることには正当な理由がある。当初の株価下落の理由を踏まえれば、市場の反応はある意味驚くべきことだ。米国では、ニューヨーク市の感染者数と死者が世界でも最悪レベルとなり、現在でも1日の感染者数と死者数は人口比で世界のほとんどの先進国を大幅に上回っている。だが、SP500種指数のアウトパフォーマンスには十分な理由がある。米国株式市場の構造と、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来続いている経済政策の2つだ。特に後者は極めて重要だ。