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賛否両論のレジ袋有料化。この原稿は、高潔な思想に基づくレジ袋有料化への抵抗を記したものではない。ごくごく個人的な事情で、特に誰にも迷惑をかけずに、レジ袋有料化への抵抗を試みている人たちの、愚かしくもほほ笑ましい、あるいはほほ笑ましくも愚かしい記録である。(フリーライター 武藤弘樹)

ついに始まったレジ袋有料化
個人的事情で流れにあらがう人たち

 7月1日からレジ袋の有料化が義務づけられた。それまで無料だったものが有料になったのだから市井の不満は大きく、「エコのため」という大義名分もあまり強い説得力を持っていない。この大義名分に共感するよりかは、「法律化されたのだから仕方ない」と諦めて現状を受け入れようとしている人が多い印象である。レジ袋を提供する店舗側も変更に伴って種々の苦労を背負いこんでいるようで、しばらくはこうした混乱が続きそうである。
 
 賛否両論の中で始まったレジ袋有料化だが、政府主導で定められた方向性だからよほどのことがない限りは覆るまい。世間もそれを理解しているのでブーブー言っているより楽に過ごせるための改善策を編み出したりしながら、甘んじて従っているわけである。
 
 しかし、この大きな流れに必死にあらがう個人が、一部に存在する。「レジ袋は有料」、ひいては「お買い物にはマイバッグ」といった新しい価値観を、自らの存在をかけて否定しようとする人たちである。

「コロナで大変な時に感染リスクを上げる可能性があるマイバッグ奨励なんて、政府はどうかしている。レジ袋有料化、絶対反対!」……なんて高潔な思想ではなく、極めて個人的な事情に基づいた抵抗をしている。

「1枚数円の有料レジ袋を求めるか求めないか」というささいなことではあるが、その選択には彼らの生きざまが表明されているのである。そうした生きざまを追っていきたい。