米フェイスブックの従業員が、インドでのヘイトスピーチ(憎悪表現)への対応を巡り経営陣に規定の見直しを要求している。従業員らは、フェイスブックが著名政治家による有害なコンテンツを容認し、規定を公平に実施していないと指摘している。インド、米国、中東のイスラム教徒の従業員で構成するグループは、フェイスブック指導部宛ての書簡で、同社は著名人に対する規定適用プロセスの透明性を高め、著名人の政治的影響力に左右されないようにする必要があると主張した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、フェイスブックにインドの与党・インド人民党(BJP)や強硬派ヒンズー教徒をひいきにする傾向があるとした現・元従業員の話を伝えた。それによると、フェイスブックのインド公共政策トップ、アンキ・ダス氏が、BJPの政治家とヒンズー・ナショナリズム派の個人・団体に対する規定の適用に反対した。