米フェイスブックは、タイ王室に関する議論の場となっているページへのアクセス遮断を同国政府から命じられたことを巡り、政府に対し法的措置を準備していると明らかにした。フェイスブック上のグループ「ロイヤリスト・マーケットプレース」は4月に開設され、王室メンバーの政治関与について議論する場となっていた。若者の間で王室に対し説明責任の拡大を求める動きが広がる中、参加者は100万人に膨らんだ。タイには厳格な不敬罪法があり、最も重い刑罰は最大15年の禁錮刑が科される。これを疑問視する声が民主派活動家の間で高まり、政治制度の改革が求める声が広がっている。フェイスブックは24日遅く、同グループのページへのタイ国内からのアクセスを遮断する措置を講じた。25日には、同国政府が違法とみなしたコンテンツへのアクセスを制限するよう強制されたと明かした。同社の広報担当者は「このような要請は深刻で、国際人権法に違反している」と述べた。