韓国の大手芸能事務所JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる合同オーディション企画から誕生した、日本人9人組ガールズグループ「NiziU」(ニジュー)が国内外で大きな話題になっている。なぜ韓国のエンターテインメント業界は、世界で通用するアイドルたちを次々に輩出できるのだろうか。(国際政治評論家・翻訳家 白川 司)
NiziUの記事が
ネットで炎上
先日、あるネットメディアで『なぜNiziUは世界を興奮させるのか…日本のエンタメが「韓国に完敗」した理由』という記事を執筆したところ、Yahoo!ニュースで炎上してしまい、たくさんの否定的なコメントをいただくこととなった。
記事ではNiziU、BTSなど、韓国のエンターテインメントが日本などの海外で爆発的ヒットを記録し、世界に打って出ている一方、日本のエンターテインメントは世界市場では低迷が続き、ここ数年で日本と韓国の差がより大きくなった背景などについて触れた。
タイトルの「韓国に完敗」が気に障った方が多かったようで、内容を読まずにタイトルに反発したコメントもかなりあった。タイトルは私がつけたわけではないのだが、確かに嫌韓の雰囲気が強まる中で「韓国に完敗」と言われてうれしいはずもない。一言言いたくなる気持ちはわかるが、記事の真意を改めて伝えたい。