スティルウェル米国務次官補は、在テキサス州ヒューストンの中国総領事館に対して72時間以内の閉鎖を命じた際、関連して別の指示も出していた。「中国軍関係の研究者を即刻すべて排除せよ」7月21日に出されたこの指令は、これまで報じられていなかった。トランプ政権がこうした決定を打ち出した背景には、中国が在米外交官の支援を通じて、米大学で最先端の科学研究に関する「情報収集作戦」を行っているとの懸念が数カ月にわたりくすぶっていたとの事情がある。こうした諜報活動を担っていたのは、生体臨床医学や人工知能(AI)などを専門とする大学院レベルの中国人研究者ら。程度には個人差があるが、米移民当局に対して中国人民解放軍に従事している事実をふせていた。米当局者への取材や司法書類から明らかになった。
中国外交官にスパイ疑惑、在米同胞研究者を支援か
有料会員限定
あなたにおすすめ