仕事も、暮らしも、全てが仮想空間にシフトする。アフターコロナの世界に起きる人類の強制進化的な生き方について書いた「仮想空間シフト」を2020年8月に山口周氏との共著で出版した尾原和啓氏と、5回の転職を成功させ著書「転職と副業の掛け算」がベストセラーとなり、会社員でありながら副業で売り上げ5億円、年収で1億円を稼ぐmotoさんこと戸塚さんとの対談を実施。アフターコロナにサラリーマンが考えるべきことをクリアに言語化していきます。(文/平澤元気)

仕事に対する
「これまでの価値観」が崩壊している

尾原 今回、コロナによって人々の働き方や生き方がガラっと変わってしまった、ということについて対談するという企画なのですが、それならもうmotoさんしかいないでしょう! ということで来ていただきました。よろしくお願いいたします。

moto よろしくお願いします。

みんなが知らない「サラリーマンの生存戦略」副業年収1億円!motoさん伝授Photo by moto、干川修moto 1987年長野県生まれ。SNSで転職や副業、年収に関する情報を発信しているサラリーマン。副業ではブログを事業化することで、会社を経営している。2019年には初の著作『転職と副業のかけ算』が発売された。 尾原和啓(おばら・かずひろ) IT 批評家。1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのi モード事業立ち上げ支援、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現 KLab、取締役)、コーポレイトディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、グーグル、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業に従事。経済産業省対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザーなどを歴任。著書に、『IT ビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』(共にNHK 出版)、『モチベーション革命』(幻冬舎)、『どこでも誰とでも働ける』(ダイヤモンド社)、『アルゴリズム フェアネス』(KADOKAWA)、共著に『アフターデジタル』『ディープテック』(共に日経BP)などがある。

尾原 もうmotoさんなら百万回くらい聞かれていることかもしれませんが、人の生き方や働き方がコロナ禍でどう変わったか、もしくはこれからどう変わるかということに対して何か分析ってありますか?

moto 今回尾原さんと山口さんが対談されていた「仮想空間シフト」を読ませて頂きましたが、本の中で書かれていたことがコロナによって一気に近づいてきたように感じました。もしこの本を去年読んでいたら、遠い未来の話のように感じていたと思うんですが、コロナによってもうすぐそこまで迫ってきたんだな、という感覚を持ちました。

尾原 ありがとうございます。具体的にはどういったところがそう感じられましたか?