アフターコロナの世界に起きる人類の強制進化的な生き方について書いた「仮想空間シフト」を2020年8月に山口周氏との共著で出版した尾原和啓氏と、「ビジネス系インフルエンサー」としてブログやYouTubeで今絶大な支持を集めるマナブ氏による対談後編。タイに住みながら日本向けのビジネスを行うマナブさんに「嫌いなことから逃げる生き方」について語っていただきました。(文/平澤元気)
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「組織化」のきっかけ
尾原 マナブさんは今はブログやYouTubeでの情報発信の他にプログラミングの仕事を企業から受注して行っているということですが、そちらは基本的にエンジニアの方にどんどん仕事を回していく、いわゆるディレクター的な役割をされているんでしょうか。
マナブ そうですね。最初の何年かは全て自分で手を動かしてやっていましたが、キャパオーバーしていったので徐々に外注し、組織化していきました。
尾原 そうやって、プレイヤーからディレクター的なポジションにいくきっかけみたいなものはあったのでしょうか。マナブさんのように若いうちにそのポジションになるというのは結構珍しい事例ではないかと思うんですが。
マナブ それで言うと、大学在学中にインターンで日本のIT企業に勤めたことがあって、そこでの経験が影響しているのかなと思います。
尾原 ほう
マナブ そこの社長から、無駄な業務はランサーズで外注しなさい、と言われていたんです。外注をうまく使うことで自分のキャパ以上の仕事をするという発想はそこで養われたものかもしれません。