このところ小売業界で利益を出すことは、ロケット科学と肩を並べる難題のように思われる。それならば、米航空宇宙局(NASA)の元科学者アレックス・メヘル氏にうってつけの仕事だ。同氏は小売りブランド「モデルズ・スポーティング・グッズ」や「ピア1インポーツ」、「ドレスバーン」などを最近取得したオーナーの1人だ。メヘル氏と起業家仲間のタイノ・ロペス氏が2019年に設立したリテール・Eコマース・ベンチャーズ(REV、本社・フロリダ州マイアミ)は、経営破綻した小売企業に狙いを定める。10月以降、同社はすでに6件のブランド買収を終えた。高収益のオンライン事業に絞って運営している。REVは今夏、インテリア雑貨のオンライン販売「リネンズ・アンド・シングス」や、収集品売買を手掛ける「フランクリン・ミント」、英書籍販売「ブック・ピープル」を傘下に収めた。
「ゾンビ小売業」買収、狙いは有力ECへの変身
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