米国防総省はイラク駐留米軍を約3500人に削減する方針であることが複数の当局者の話で明らかになった。現在の水準から約3分の1の削減となる。ドナルド・トランプ大統領は「終わりなき戦争」と呼ぶ米軍の海外展開の縮小に向けて、進展を誇示することになりそうだ。イラクのムスタファ・カディミ首相は先週、米首都ワシントンを訪問。この時には両国は、イラク駐留米軍を現在の約5200人から削減する時期について公には示さなかった。複数の米当局者によると、国防総省は今後2~3カ月でイラク駐留軍を約3分の1削減する方針で、駐留軍の数は2015年の水準に戻ることになる。当時、米国は過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦の初期段階にあった。