中国は欧州との関係を改善して米国の影響力に対抗するため、外交攻勢を強めているが、これまでのところ目立った成果は上げられずにいる。王毅外相は2週間にわたる欧州訪問の最終行程に入った1日、ドイツを訪問した。だが、より友好な関係にある国々からも、懐疑的な反応が示されている。外交政策専門家によると、米国では大統領選の結果がどうあれ中国に対して友好的な政権が生まれる公算が小さい中、中国は米欧による対中共同戦線の構築を先回って阻止しようと躍起になっている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)発生以降、王氏が欧州を訪問したのは今回が初めて。これに先立ち、マイク・ポンペオ米国務長官は今年2回ほど欧州を訪れ、政治・経済両面で中国に立ち向かうべきだと欧州に力説している。
中国の外交攻勢、欧州で成果上がらず
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