起業で成功したいなら「すでに他社がやっていること」を選ぶべき理由
「他社がやっていること」に勝機がある理由とは? Photo:PIXTA

起業を目指すなら
他社がやっていることをうまくやれ

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表
小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 働き方の多様化が進む中、定年まで勤めずに経験を積んだら独立する、就職せず起業するという働き方を選ぶ人も珍しくありません。

 誰も思い付かない事業やどの企業も参入していない分野の事業で成功したいと思うかもしれませんが、現実は甘くありません。大半のベンチャー企業は、事業を軌道に乗せる前に資金が尽きて終わります。頑張ればなんとかなるものではないし、根性で乗り越えられるものでもないのです。

 私は25年前、仲間と3人でコンサル会社を始めました。そのときに痛感したことは、起業は時間との闘い、つまりお金との競争が始まるということでした。資本金として用意した1500万円は、事務所を借りたり、什器(じゅうき)をそろえたり、3人の月々の給料を支払っていくうちに、あっという間に半分に減ってしまいました。なんとかお客さまができたので良かったのですが、そうでなければ行き詰まってしまうところでした。

 そうした体験や多くの起業家に接してきた経験から、私はベンチャー企業を立ち上げたいという人から相談を受けると、「他社がやっていることを他社よりもうまくやりなさい」とアドバイスすることにしています。