中国当局が少数民族への締め付けを強めている。内モンゴルでは、新たに導入される中国語教育を巡り、モンゴル人の間で抗議デモが拡大。独自の民族文化を消滅させる狙いだとして、当局に反発する声が強まっている。人権擁護団体の南モンゴル人権情報センター(ニューヨーク)によると、中国政府は、全国統一の学習要項を導入し、モンゴル独自の歴史や文学などの科目を段階的に廃止していく3カ年計画を打ち出しており、現地では過去1週間に、数千人の生徒による街頭デモが行われた。政府の新方針に反発する親が、子どもを学校に通わせない事例も出ているという。また、中国のソーシャルメディア上では、学校の外で行われているデモの様子をとらえたとみられる映像が出回っている。