米石油大手エクソン・モービルが8月31日にダウ工業株30種平均から除外された。これは、少なくとも3日に5%もの急落を演じるまで市場の寵児(ちょうじ)であったハイテク株にとって、警告となるはずだ。エクソンはつい2011年まで、時価総額で世界トップの座を占めていた。同社がダウ平均に組み入れられたのは1928年10月。採用期間は構成銘柄の間で最長だった。しかも、かなりさかのぼった1912年の時点でも、エクソン(当時はスタンダード・オイル)は、世界の時価総額ランキングで、USスチールに次ぐ第2位につけていた。ここまで長い実績を持つ名門企業にも斜陽が訪れるなら、多くの投資家が「無敵」とみているハイテク株も同様の運命をたどる可能性がある。