米バイオ製薬大手ギリアド・サイエンシズによる同業他社の巨額買収で、バイオテクノロジー株の投資家は盛り上がるだろう。ただ、当のギリアドの株主が浮かれた気持ちになれるかどうかは全くわからない。ギリアドは13日、米イミュノメディクスを210億ドル(約2兆2300億円)で買収することで合意したと発表した。現金での買収価格(1株当たり88ドル)は、イミュノメディクスの11日の終値時点での時価総額を108%上回る。この大きなプレミアムは、複数の企業がイミュノメディクスに買収を申し入れていた可能性を示唆している。この買収が完了すれば、イミュノメディクスの株主にとっては間違いなく派手なダンクシュートを決めるようなものだ。2016年から同社株を保有している投資家は、最初に投資した資金が40倍になる。14日の取引が始まれば、この買収のニュースで中小バイオテクノロジー株が上がる公算が大きい。