食欲の秋
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猛暑が過ぎ、ようやく朝夕に涼しい風が吹くようになった。秋である。この夏はあまりの暑さとコロナ自粛で調子を崩した人も多いだろう。夏バテで落ちた体力を回復すべく、食に走る人も多いだろうが、なぜ、秋は「食欲の秋」なのだろう。秋は食べ物がおいしくなるからと思っている人は多いだろうが、実はそうではないのだ。(サイエンスライター 川口友万)

食欲の秋と
自殺の関係

 日が短くなると人は死ぬらしい。京都大学医学研究科の寒水孝司准教授(現・東京理科大工学部教授)らの研究によると、鉄道自殺と日照時間の関係を解析したところ、鉄道自殺の直前3日間あるいは7日間の日照が少ないほど、鉄道自殺の危険が高いことがわかったのだそうだ。

 鉄道総合技術研究所のデータベースと気象庁の日照時間のデータを照らし合わせた結果、自殺前3~7日間に1時間以上の日照時間のあった日が少なければ少ないほど鉄道自殺が起こりやすいのだ(1時間以上日が照っていた7日後に鉄道自殺のあった日の割合は15~20%だが、反対に7日間日が差さなかった場合は12~32%)。当日の天気は関係ないらしい。