希少価値を持つまっとうな有力企業、FOMO(Fear of Missing Out=機会逸失の恐怖)、バリュエーションのようなありきたりな懸念とは隔絶された市場。これらをすべて合わせるとどうなるか? 答えは「スノーフレーク」だ。より具体的に言うと、スノーフレークの新規株式公開(IPO)だ。企業向けにデータ保管・分析を手掛ける同社の16日の上場は、まさに特筆すべき出来事だ。同社はここ1週間足らずで仮条件レンジの上限を31%引き上げた後、IPO価格の決定前にさらに9%引き上げた。1株120ドルに落ち着いた公開価格でも、投資機会をうかがう大量の資金がなお残っていた。初値は245ドルで、それからさらに4%上げて初日の取引を終えた。