トランプ米大統領は19日、与党共和党に対し、前日死去したルース・ギンズバーグ連邦最高裁判事の後任人事について、指名に向け迅速に行動し、遅滞なく検討しなければならないとの考えを示した。ギンズバーグ氏の死去が大統領選の新たな不確定要因となるほか、上院での指名承認審議で激しい攻防が予想される中、トランプ氏はツイッターで後任指名は「遅滞なく行う義務がある」とコメントをした。共和党のマコネル上院院内総務は18日夜、トランプ氏が候補を指名すれば承認するよう努めると述べたが、大統領選投票日の11月3日前にそうするかどうかは明らかにしなかった。最高裁は、ギンズバーグ判事が18日にすい臓がんのためにワシントンの自宅で死去したと発表した。87歳だった。女性判事のギンズバーグ氏は女性の権利擁護の先駆者的な存在だった。1993年に判事に就任、最高裁ではリベラル少数派の中心的なメンバーだった。現在の最高裁は長官を含む計9人の判事が5対4で保守多数となっている。