中国の最も野心的で最も急成長している企業は、かつては資金調達のため米国市場に群がっていた。しかしこうした企業は現在、香港・上海市場を重視する方向に傾きつつある。米国の中国敵視姿勢が強まっているほか、本拠地により近い市場での上場に魅力が増していることがその理由だ。金融情報会社のリフィニティブによると、昨年11月以降、もともとニューヨーク証券市場(NYSE)やナスダック市場で上場していた中国企業8社が香港でも重複上場し、計256億ドル(約2兆7000億円)を調達した。時価総額の合計が1兆ドル近くなるこれら企業の中には、電子商取引最大手のアリババグループ、中国最大のレストランチェーンを運営するヤム・チャイナなどが含まれている。
米中対立の余波 中国企業、本土市場への里帰り加速
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