ドナルド・トランプ米大統領の主治医は4日、新型コロナウイルスに感染したトランプ氏の体調が回復し、早ければ5日にも退院できる見込みだと述べた。一方で3日には2度目となる血中酸素濃度の低下がみられ、通常は重症患者に使用されるステロイド薬を使用したとも明らかにした。主治医のショーン・コンリー氏はトランプ氏の容体を巡って医師やアドバイザーなどからさまざまな情報が交錯する中、ウォルター・リード陸軍病院で記者団にブリーフィングを実施。トランプ氏の体調が「回復を続けて」いるとしたものの、容体が深刻化することもあったと述べ、前日には「楽観的な」見通しを示そうとしたことを認めた。コンリー氏は2度にわたり大統領の血中酸素濃度が低下したと述べた。1回目は2日の朝で酸素飽和度は94%を下回り、約1時間にわたって酸素吸入を行ったという。またその際は高熱が出ていたものの、体温の詳細は明らかにされなかった。医師らによればトランプ氏の血中酸素濃度は3日にも低下していた。