――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  9月は投資家にとって痛い月となった。米国株が下落しただけでなく、ポートフォリオを守るための投資先も値下がりしたためだ。S&P500種指数が9月2日に高値をつけて以降、米国債、金(きん)、ビットコイン、ボラティリティー指数(VIX指数)は全て下落した。  このようにヘッジが全く効かないのは異例のことだが、米国債はもはやポートフォリオに安定をもたらさないという見方に投資家は慣れておく必要がある。  崩壊したのは資産のリターンを巡る通常のパターンだけではない。