中国から米国への新型コロナウイルス関連商品の輸出は、米国による制裁関税や世界的な景気悪化による主要品目の輸出急減を埋め合わせている。1月の米中貿易合意後も、対米輸出の4分の3に相当する約3700億ドル(約39兆円)の中国製品に対する米国の関税措置は続いている。それでも対米輸出はここ数カ月に増加し、エコノミストの驚きを誘っている。6日公表された米国勢調査局のデータによると、中国の対米輸出品目で2019年の上位10カテゴリーのうち、8カテゴリーは今年に入り8月までに大幅に減少した。衣料品輸出は46%、靴は40%それぞれ大きく減少。家具は26%減、おもちゃも22%減となった。これらの品目は昨年、合計で対米輸出の約5分の1を占めた。音響・TVを含む電子機器は昨年の対米輸出品目トップだったが、今年1-8月には前年同期比19%減少した。
中国の対米輸出、コロナ特需が関税相殺
マスクや在宅勤務用品が輸出増に寄与
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