――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米中小企業は国内経済でここ数十年にわたり不利な立場に置かれてきたが、新型コロナウイルス危機ほどそうした企業を痛めつけた出来事はなかった。何千もの中小企業が廃業に追い込まれた一方、大企業は大部分が生き残り、一段と発展した企業すらある。  危険なのは、結果として米国の経済力が一段と数少ない有力企業の手に委ねられ、国の繁栄をけん引してきたイノベーションや起業家精神が減退することだ。