アップルは次世代通信規格「5G(第5世代)」に対応した待望の新型「iPhone(アイフォーン)12」投入で、第2の市場である中国で攻勢をかける構えだ。5G網の整備が進んでいる中国では、圧倒的なシェアを誇る現地の競合メーカーがすでに5G対応のスマートフォンを多数発売しており、アップルはいわば後発組だ。アップルはちょうど、新型コロナウイルスの早期封じ込めに成功した中国が世界に先駆けて景気回復を遂げている中で新型iPhoneの発売に踏み切ることになる。だが同時に、通商政策を巡る米中摩擦も激しさを増しており、中国消費者の間では、ハイテク製品の購入にも愛国心が影響を与える兆しも出ている。アップルにとっての主戦場は、ここ数年に華為技術(ファーウェイ)にトップの座を奪われた高額スマホ市場だ。
アップル初の5G対応iPhone、命運握る中国消費者
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