米大統領選と同時に行われる上院選で、民主党の優勢が鮮明になってきた。前回2016年にドナルド・トランプ米大統領が2桁の大差で勝利した共和党地盤の州でも、民主党が勝利する見通しが強まっている。超党派アナリストの間では、サウスカロライナやカンザス、アラスカなど伝統的に共和党支持者が多い州で、民主勝利の予想確率を引き上げる動きが続いている。一方、共和党はミシガン州で民主党が握る議席を奪還できるとの期待を強めている。超党派の選挙分析機関クック・ポリティカル・リポートは13日、民主党は上院の過半数奪還へ「明確に優位」な状況にあるとし、民主党が2~7議席増やす見通しを示した。民主党が上院過半数を制するのに必要な議席数は、大統領選にも勝利すれば3議席、トランプ氏が再選なら4議席となっている。上院で票が真っ二つに割れた場合、副大統領が決定票を投じることができるためだ。