新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関する米疾病対策センター(CDC)の勧告の作成過程にトランプ政権がこれまで知られていた以上に直接的に介入していたことが分かった。これが、米国の公衆衛生分野の最高組織であるCDC内部で信頼の危機が生じる一因となった。ホワイトハウスが変更を求めた点は、CDCの公式メッセージの内容以外の分野にも及び、こうした要求の多くが実現した。ホワイトハウスのアドバイザーらは、保健医療面の公式ガイダンスについて、1行ごとに細かく注文を付け、聖歌隊、バーやレストランでのソーシャルディスタンス(対人距離の確保)から、公衆衛生に関する報告を要約した内部文書に至るまで、CDCの科学者らが記述した文言を変更した。これらは、CDCと政府機関の現旧当局者へのインタビューや、彼らの電子メールから明らかになった。
米CDCコロナ対策、トランプ政権介入で「信頼の危機」
ホワイトハウスはCDC公式ガイダンス1行ごとに細かく注文
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