米動画配信大手ネットフリックスは20日、7-9月期(第3四半期)の新規加入者数の伸びが鈍化したことを明らかにした。新型コロナウイルス流行でエンターテインメント業界の混乱が続く中、ネットフリックスは競合による独自のストリーミングサービス拡充に直面している。7-9月期の会員数は220万人の純増となり、7月に同社が示した予想の250万人に届かなかった。純増数は1-3月期の1580万人、4-6月期の1010万人も下回った。ネットフリックスは今年上半期に新規加入者数を伸ばし、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が追い風となった企業として注目された。新型コロナの感染が拡大し始め、経済活動が制限されるのに伴い、多くの人々が家で過ごす時間が増えたことから、ネットフリックスの有料会員になった。今年に入って以降、プロスポーツの試合停止、コンサートなどのイベント中止、映画館の閉鎖などにより、ネットフリックスにとっては競争が減っていた。