アリゾナ州の「カパー・クーリエ」とアラバマ州の「ディケーター・タイムズ」はともに、米国の地方紙などの衰退による空白を埋める新興ニュースサイトを自称している。実際には両サイトとも、2020年米大統領選挙に向けニュースに特定の方向性を持たせようとする左右両派それぞれの党派的取り組みから生まれたものだ。カパー・クーリエは、複数の激戦州で生まれた複数サイト・ネットワークの一部だ。民主党の献金者と密接な関係にあるリベラル派の非営利団体「アクロニム」が主な支援者になっている。アクロニムは、1年半前からクーリエ・ニュースルームというネットワークを構築してきた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した資料によると、今年5月の段階でこれらサイトの予算規模は1100万ドル(約11億6000万円)に達した。週に300本前後の自前の記事と動画を流すことを目指し、ソーシャルメディア(SNS)を通じて積極的な宣伝を展開する計画だ。
米大統領選控え、地元ニュース装った党派サイト隆盛
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