米航空機製造大手ボーイングは、737MAX機の運航再開が視野に入る中、新たな商用旅客機への需要を再び探っている。事情に詳しい関係者が明らかにした。欧州エアバスとの競争で失地回復を目指す動きとみられている。関係者によると、ボーイングはこれまでに航空機リース会社やサプライヤーなど複数の顧客と、エンジンを改良した200~250席の単通路型旅客機に対する需要について話し合った。これは同社最大の737MAX機と双通路型787ドリームライナー機の中間のサイズに当たる。新型機に関する話し合いは最初期の段階にあり、最終的に開発に結び付かない可能性もあるという。構想から開発プログラムの確定まで数年かかることもあり、製造開始はさらに先になる。同社は2004年のドリームライナー機以降、新型の民間航空機を投入していない。ドリームライナー機の初納入は11年だった。