米ペンシルベニア州最高裁が大統領選郵便投票の受付期限延長を認めたことを不服として共和党が連邦最高裁に訴えた問題で、連邦最高裁は28日、投票日前にこの件について審理しない判断を下した。今回の判断に反対意見は付かなかったが、保守派の判事3人は投票日後の審理に前向きな姿勢を示した。報道官によると、上院で承認されたばかりのエイミー・コニー・バレット判事は、提出された裁判文書を精査する時間が足りないとして今回の決定には加わらなかった。ペンシルベニア州の共和党はトランプ陣営の支援を受ける形で、11月3日の投票日前に受付期限延長の不服申し立てについて審理し、判決を下すよう求めていた。ペンシルベニア州最高裁は9月、郵便投票の受付期限を11月3日午後8時から11月6日午後5時に延長した。州務長官はこれに先立ち、選挙事務所での処理の遅れや新型コロナウイルス流行に関連した郵便配達の遅れを考慮し、受付期限を3日間延長するとの指針を示していた。民主党は、軍人の家族や国外在住の米国人が郵送する投票用紙の受付期限を定めた連邦法に倣い、1週間の延長を求めていた。
ペン州郵便投票期限延長への異議、選挙前に審理せず=米最高裁
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