米大統領選でドナルド・トランプ氏の形勢は再び不利なようだが、何が何でも再選を果たすつもりであろう。少なくとも2期目の外交政策は、1期目よりもさらに変化をもたらし、非伝統的なものになるとみられる。歴代大統領はたいてい、2期目の外交政策で功績を残したがる。任期終了が近づくにつれて国内での政治的影響力が薄れる一方、対外的には2期目の終わりでも比較的自由な裁量の余地があることもその一因だ。それゆえ、外交で成果を求めがちだ。ビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ両大統領は2期目にイスラエルとパレスチナの和平合意に向けて尽力した。バラク・オバマ氏はイラン核合意と地球温暖化の国際的枠組みであるパリ協定に署名した。トランプ氏ほど異例な人物ならなおのこと自身の実力を誇示するような外交的成果を求めるだろう。
【オピニオン】トランプ氏再選なら世界はどうなる?
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