ツイッターの共同創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるジャック・ドーシー氏(43)は2週間前、苦しい立場に追い込まれた。ツイッターはジョー・バイデン前副大統領の息子ハンター氏を巡る疑惑を報じたニューヨーク・ポスト紙の記事へのリンクをほとんど何の説明もなくブロックし始めた。数時間たたないうちに米議会はこの決定について説明を求めるため、ドーシー氏に召喚状を出すことにした。だが事情に詳しい複数の関係者によると、ドーシー氏はこの動きを話し合う当初の会議に参加していなかった。非難が殺到したことを受け、同氏は何の理由も示さずにリンク共有をブロックするのは「容認できない」とツイッターに投稿した。こうした重要な決定にドーシー氏が関わらないのは珍しいことではない。ツイッターとスクエア(同氏がCEOを兼務するモバイル決済サービス企業)の現・元従業員らは、同氏が極端なまでに干渉せず、主要な決定の大半を部下に任せていると話す。その背景には、同氏が個人的な情熱を注ぐ分野に専念したいことがある。
ツイッターCEO、「不在経営」が迎えた試練の時
ドーシー氏は政治的志向の枠を超えてさまざまな人や社会問題に強い好奇心を示す
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